皆さんは「合気道」に対してどのようなイメージをお持ちですか?

 

合気道をよく知らない方は、「素手で行う武道」ということで、「柔道・空手などに近いもの」としてイメージされるかもしれません。

ですが、「合気道」は、「音楽」や「お茶(茶道)」との間に、より大きな親和性があると、私は感じています。

 

私は、合気道入門の数年後に、楽器の練習を始めました(Saxophone)。そして、楽器(音楽)と合気道との、共通点の多さに驚きました。

【発表会での筆者】

また、最近では『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』(2008, 森下典子, 新潮文庫)を読んで、「お茶(茶道)」と「合気道」との親和性の高さに驚きました(ちなみに、大学では1年ほど茶道部に通っていました)。

【毎朝の一服】

それもそのはず、合気道/お茶(茶道)/音楽には、「試合をしない」「他者と競わず比較しない」という大きな共通点があります。また、「その場にいる相手を大切にしながら、自分自身を磨き上げていく」という点も同じです。これは、日本の伝統的な「道」に共通する特徴です。そのため、合気道は、「武道に興味のない人」も含めて、性別や年齢、人種を超えて、多種多様な背景を持つ人々によって、稽古されています。

 

当会は多田宏先生(合気会本部師範・9段)の門下ですが、同門には様々な方がおられます。研究者・アーティスト・ビジネスパーソン・政治家などなど。当会も、「武道」だけでなく、「あらゆる興味」に基づいて、多くの人が集まる場所にしたいと考えています。そのために、「武道以外」の視点から見た合気道についての情報発信を、(少しずつですが)行っています。

 

今回は、『日日是好日 』を読んで感じたことを記事にしてみましたので、ここにご紹介いたします。何かを習う・稽古される方にとっての「必読書」だと思います。

記事(⊕お茶と合気道の親和性(文庫版『日日是好日』より